AIそもそも

広報・IR・法務担当のAIツール5選

2026年4月5日

  1. HOME >
  2. AIそもそも >

広報・IR・法務担当のAIツール5選

2026年4月5日

広報・IR・法務担当の若手が実際に使うAIツール5選【大手企業・社会人3年目のリアル】
広報・IR・法務担当の若手が実際に使うAIツール5選【大手企業・社会人3年目のリアル】

先輩をAIで、まくった話から始めようと思う。大手企業の広報・IR・法務部門で社会人3年目を過ごす私が、実際に使ってきたAIツール5つを正直に紹介する。「使えた」「使えなかった」、両方包み隠さず書く。

はじめに:シャドーAI時代に生き残る方法

ある日、私は上司から最高評価をもらった。担当した資料の完成度、分析の深さ、対応の速さ——すべてが評価された。しかしその仕事の裏側にはAIがいた。ネットに繋がるパソコンと、Claude Proのアカウント。それだけで、私より経験も知識もある先輩の仕事を上回ることができた。

のちに知ったのだが、その先輩も「シャドーAI」——会社の正式ルール外でAIをこっそり使っていたらしい。つまり同じ土俵で、私が勝ったのだ。

AIは使うか使わないかの話ではなく、どう使うかの話になっている。「思考力×AI」の掛け算が、今後の個人の生産性を決める。

ツール① Claude Pro ——最強の「一軍」

1

Claude Pro

★★★★★
情報収集・要約 文書起案 IR分析 法務相談 翻訳
  • 稟議・報告書・議事録などの社内文書作成(5時間→2時間に短縮)
  • 決算説明資料・IR資料の改善点分析、他社事例収集
  • 契約書チェック・会社法上の手続き整理(専門家への壁打ちとして)
  • 英語プレスリリース・海外IR資料の翻訳(DeepLと組み合わせ)
  • 広範な業界情報・最新動向の初期調査

5つのツールの中で、圧倒的に使用頻度が高い。「仕事の質が上がった」という感覚がこのツールを使い始めてから生まれた。プレスリリースの下書きが数分で出てくる時代に、私たちは生きている。

連続して大量に使うと使用制限がかかる。思考の流れが途切れる感覚がある。会社として法人契約してくれれば解決するのだが——

ツール② ChatGPT ——「気軽さ」が武器の添削パートナー

2

ChatGPT

★★★★☆
文章添削 ブレインストーミング 気軽な調べ物
  • Claudeで作った文書の「AI感を消す」添削作業
  • 制限なしで大量にアイデアを出すブレインストーミング
  • リアルタイムWeb検索と連携した最新情報収集
  • プレスリリースの初案・メールの添削(たたき台→自分で磨く)

「AI出力の完成度は現状70%程度」というのが正直なところ。残りの30%は、AIが書いたとバレない工夫と自分の視点・判断の加筆だ。先輩をまくれたのも、この30%の差だったと思っている。

ツール③ NotebookLM ——文書特化のGoogle製異端児

3

NotebookLM

★★★☆☆
複数文書の横断分析 ナレッジ管理
  • 社内の過去報告書・議事録を読み込ませた「過去の決定事項」の整理
  • 複数期にわたる決算資料の変化を追う横断比較
  • 外部情報を混ぜずに社内情報だけで回答させる安心感のある使い方

全体的にはClaude Proには及ばないが、「アップロードした文書の中だけで答える」という特性は、情報漏洩リスクを最小化したナレッジ管理として機能する。

文章生成や高度な分析にはClaudeの方が明らかに精度が高い。補助的な位置付けが最適。

ツール④ Gemini ——Googleエコシステムの住人向け

4

Gemini

★★☆☆☆
Google Workspace連携(理論上)

正直に言う。私の用途ではあまり使えなかった。 文章の精度・情報収集の精度ともにClaudeには及ばなかった。ただし会社がGoogle Workspaceを全面導入しているなら、Gmailの内容を参照しながら返信を作ったり、Driveの資料を分析したりする「社内データとの連携」という強みがある。環境次第では選択肢に入る。

ツール⑤ AI議事録ツール ——社内に最も浸透したツール

5

AI議事録ツール

★★★★☆
会議の文字起こし 議事録自動生成
  • 会議中の自動文字起こし+終了後の要約・議事録下書き
  • 「あの会議で決まったこと、なんだったっけ」という確認コストの削減

素直に便利だ。会社のAI導入の「入口」として最も無難な選択だと思う。ただしAIが自動生成した議事録をそのまま配布するのはリスクがある。発言のニュアンスが変わっていたり、重要な文脈が抜け落ちていたりすることがある。必ず人が確認・編集するプロセスを挟むべきだ。

「シャドーAI」という現実と、機密情報の扱い

⚠ 機密情報・セキュリティについての正直な話

現実として、日本の多くの大企業では社員が個人アカウントのAIをこっそり使う「シャドーAI」が横行している。私もその一人だ。最も悩むのが機密情報をAIに入れていいのかという問題だ。

私が実践していること:

  • 固有名詞・社名・数字は可能な限りマスキングして入力する
  • 公開情報のみを入力するよう意識する
  • 社内ルールで明示的に禁止されたら、即座にやめる

本来あるべき姿は、会社がAIツールを正式契約することだ。企業向けのClaude(Anthropic)やChatGPT Enterprise(OpenAI)は、入力データが学習に使われない契約形態を取れる。社員が安心して使える環境を整えることが、AI活用の本当の出発点だ。

まとめ:ツール別おすすめ早見表

ツール特に使える用途おすすめ度
Claude Pro文書作成・要約・IR分析・法務相談・翻訳全般★★★★★
ChatGPT文章添削・AI感の除去・ブレインストーミング★★★★☆
NotebookLM複数社内文書の横断分析・ナレッジ管理★★★☆☆
GeminiGoogle Workspace連携(環境次第)★★☆☆☆
AI議事録ツール会議の文字起こし・議事録自動生成★★★★☆
結論

ツールの選定より、とにかく触り続けることの方が100倍重要だ。

私が先輩をまくれたのは、最高のツールを使っていたからじゃない。使い続けていたから、使い方が上手くなっていたからだ。AIはプロンプトの質で出力が大きく変わる。そのコツは、触れた時間の分だけ蓄積される。

「思考力×AI」が、これからの個人の武器になる。道具は揃っている。あとは使う側の問題だ。

管理人アイコン
IR・広報・法務 × AI仕事術 管理人

大手企業の広報・IR・法務部門に所属する社会人3年目。AI導入が叫ばれながら現場の整備が追いつかない中、個人レベルでAIを使い倒して業務効率化を実験し続けている。「AIを使う側の思考力」をテーマに発信中。

最終更新:2026年4月 / 本記事は筆者の個人的な使用体験に基づくものです。各ツールの仕様・料金は変更になる場合があります。機密情報の取り扱いは所属組織のルールに従ってください。

-AIそもそも